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【保存版】BGC(フィリピン)に移住する前に知っておきたい5つのこと

はじめに:なぜ今、BGC移住が注目されているのか?

ここ数年、アジア各国の中でもフィリピン・マニラ首都圏に位置するBonifacio Global City(通称:BGC)への移住が、日本人の間で注目を集めています。

BGCは、近代的な高層ビル群、広々とした街路、緑豊かな公園が整備された新興経済都市
多くの外資系企業や大手フィリピン企業のオフィスが集まるエリアであり、経済成長の勢いが直に感じられる場所です。

特に日本人駐在員やその家族にも人気が高まっている理由は、治安の良さ・生活インフラの整備・日本人向けサービスの充実など、他のエリアとは一線を画す環境が整っているから。
また、教育機関(インターナショナルスクール)や医療施設、商業施設も充実しており、小さなお子さんを持つファミリー層にとっても安心して暮らせる環境が揃っています。

この記事では、そんなBGC移住を考える方が事前に知っておきたい重要ポイントについて、コスト面や生活環境を中心に分かりやすく解説していきます。
これからBGCで新たなスタートを切るあなたに、リアルな生活情報をお届けします!

1. BGCへの移住コストはどれくらいか?

BGCに移住する際に、まず気になるのが住居コストです。
日本と同じ感覚でいると、良くも悪くもギャップを感じることが多いため、事前に相場観を持っておくことが重要です。

ここでは、コンドミニアム購入家具付き賃貸家具なし賃貸の3パターンに分けてご紹介します。

コンドミニアム購入の場合

BGCでは、外国人でもコンドミニアムの購入が可能です。
2025年現在、購入価格の相場は1ベッドルーム(40㎡〜50㎡)で約800万〜1,200万円程度が一般的。
広めの2ベッドルーム以上や高層階・ブランド物件になると、2,000万円以上になることも珍しくありません。

購入時には物件価格のほかに、以下の費用が別途かかるため、総額では物件価格の10〜15%増しくらいで見積もっておくと安心です。

その他費用

  • 登記費用
  • 税金(6〜7%程度)
  • 管理費(月額5,00015,000円程度)

家具付き賃貸の場合

最も一般的な選択肢が、家具付きコンドミニアムの賃貸です。
BGCは外国人向けの家具付き物件が豊富で、すぐに生活をスタートできるのが魅力。

相場は以下の通りです(2025年現在):

間取り 月額賃料 (目安)
スタジオ(ワンルーム) 7万〜10万円
1ベッドルーム 10万〜15万円
2ベッドルーム以上  5万〜25万円以上

ポイント

敷金・保証金は家賃の2か月分+前家賃1か月分が一般的。
また、賃料とは別に水道・電気代・インターネット代が月1万〜2万円程度必要になります。

家具なし賃貸の場合

家具なし物件は、家具付き物件と比較して家賃がやや安めです。(建物や間取りの条件が同じで10~20%程度の差)

ですが、冷蔵庫や洗濯機、エアコンまでも購入する必要があることがほとんど。

カーテンレールも備え付けではないため、購入して取り付ける必要があります。

初期費用が一気に高額になるため、長期滞在予定の方向けです。

また、家具なし物件は外国人向けには少ないため、選択肢が限られる点にも注意しましょう。

住居コストまとめ

  • 購入は高額な初期費用+維持費が発生する
  • 家具付き賃貸は手軽だが、家賃は日本と同等以上
  • 家具なし賃貸は初期投資が必要だが、長期滞在向き
  • 短期〜中期なら家具付き賃貸が現実的

2. 日常生活のコストはどれくらいか?

BGCでの生活コストは、日本と比較すると安い部分もあれば、逆に高くつく部分もあります。
ここでは、食費・交通費・医療費・教育費など、日常的にかかる主要な費用についてご紹介します。

食費

外食文化が根付いているフィリピンでは、外食が非常に手軽です。

お店のタイプ 1食当たりの費用
ローカル食堂(カレンデリア) 150〜300円程度
ファストフード(Jollibee、McDonald'sなど) 300〜500円程度
日本食レストランやカフェ 1,000〜2,500円程度

自炊をする場合、野菜や鶏肉、米は比較的安価ですが、日本食材輸入食品はかなり高めです。
例:日本米1kg=約500〜700円、納豆1パック=約250〜400円

「ローカル+たまに贅沢」のバランスが生活満足度を高めます。

交通費

移動は基本的にGrab(配車アプリ)を利用を推奨します。

また、よりコストを抑えたい場合は以下の交通機関も利用可能です。

交通手段 金額感 備考
Grab 約100〜800円 BGC〜ニノイアキノ空港間で800円程度
BGCバス 約25〜50円 BGCエリアを巡回。安全で快適
MRT(地下鉄) 約50〜100円 渋滞回避に便利。時間帯によっては非常に混雑
ジプニー(乗り合いバス) 約20〜40円 最安値。ただし外国人にはハードル高め
トライシクル(バイクタクシー) 約30〜100円 短距離向き。ただし安全面に注意

Grab初心者の方向けに、アプリのダウンロードから乗車方法などの情報を『Grabの使い方完全ガイド(初めてフィリピンで移動する人向け)』で解説しているのでぜひ参考にしてください。

さらに、近年は電動キックボードやバイクのシェアリングサービス(Moovr PH)がBGC内の移動手段として普及しています。

Moovr PHの利用料金(BGCエリア)

サービスタイプ 費用(10分単位)
電動キックボード(e-scooter) 約120円
電動自転車(e-bike) 約100円
通常の自転車(非電動) 約70円

※料金は10分単位で課金され、時間を超過すると次の時間単位の料金が加算されます。

支払い方法と利用方法

利用エリアと注意点

  • BGC、マカティ、マッキンリー・ヒルなどの特定のゾーン内で利用可能です。
  • ヘルメットは提供されないため、利用者自身で用意する必要があります。
  • サービスエリア外に出ると、車両が自動的にロックされる仕組みになっています。

公共交通機関はコスパ抜群ですが、安全面と利便性を考慮し、普段はGrab中心+必要に応じてバス・MRT併用が現実的です。

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医療費

BGCにはハイグレードな私立病院(St. Luke’s Medical Center Global City)がありますが、医療費は日本より高額になることも。

診察タイプ 費用
通常の診察 3,000〜5,000円
救急外来 1万〜2万円

日本語対応が可能な医療機関

  • St. Luke’s Medical Center Global City(一部日本語コーディネーター常駐)
  • Makati Medical Center(日本人デスクあり)
  • The Medical City Ortigas(日本語サポート可)

これらの病院では、日本語が通じるコーディネーターがサポートしてくれるため、緊急時も安心です。(※要事前確認)

ポイント

必ず海外旅行保険、または現地の医療保険に加入してから渡航しましょう。
現地ローカル保険なら月額5,000〜7,000円程度から加入可能です。

また、のど飴」がフィリピンではなかなか入手しづらいため、日頃のど飴を愛用している方は渡航時に予備のストックを準備しておくことをオススメします。

教育費

国際学校や私立学校に通う場合、学費は日本より高額になる傾向があります。

学校タイプ 学費(年間)
インターナショナルスクール 80〜150万
日本人学校 60〜100万
ローカルのプライベートスクール 15〜40万
ローカルのパブリックスクール 無料

加えて、入学金、制服代、教材費などが発生します。

日常コストまとめ

  • 食費はローカル中心なら安く、日本食中心なら高め
  • 交通費はGrabが基本、必要に応じてバスやMRTも活用
  • 医療費は高額だが日本語サポート病院あり。保険必須
  • 教育費は日本以上に高い場合も

3. 現地での生活スタイル・安全性

BGC(Bonifacio Global City)は、「アジアのニューヨーク」とも称される近代的な街並みが特徴です。

マニラ首都圏の中でも特に安全で清潔な街として知られています。
近代的な都市開発が進んだ結果、外国人でも非常に暮らしやすい環境が整っていますが、
日本とは文化や生活スタイルにいくつかの違いがあります。

街並みとライフスタイル

街は碁盤の目のように整備され、歩道も広く、カフェやモールが至る所に点在。

「ハイストリート」と呼ばれる歩行者専用ストリートを中心に、オープンテラス文化が根付いています。

日中は強い日差しがあるため、外出時は日焼け・熱中症対策が必須ですが、夕方以降は散歩を楽しむ人が多く見られます。

公園も多く、ファミリー層やペット連れにも優しい街づくりがなされています。

ペット同伴文化

多くのショッピングモール(SM Aura、Market! Market!、Uptown Mallなど)ではペット同伴可

ペット用ID登録が必要なモールもあり、モールごとのルール(リード着用、カート使用など)を守れば、ペットと買い物を楽しめます。

カフェやレストランにもテラス席が充実しており、ペット連れOKの店舗が多いのも特徴です。

日本と違い「ペットを連れていることが普通」という意識なので、ペットオーナーにとってはストレスの少ない環境です。

治安と安全意識

BGCは、フィリピン国内では最も安全なエリアのひとつとされています。

警備員やパトロールも多く、夜間の外出も比較的安心できます。

ただし、日本に比べれば「スリ・置き引き」への警戒は必須。

カバンは常に前に持つ、スマホをむやみに出さないなど、最低限の自衛意識を持ちましょう。

日本の感覚で「完全に無防備」でいると、思わぬトラブルに遭うリスクも。

「日本より少しだけ注意する」くらいの心構えがちょうどいいです。

現地の生活スタイルまとめ

  • 快適に歩ける近代都市 × 南国らしいリラックスした空気
  • ペット同伴OKで、愛犬家にとっても天国
  • 移動は基本Grab。コストは日本よりかなり抑えられる
  • 治安は◎だが、油断は禁物
  • 日本の都市生活と似ているようで、ローカルルールには順応が必要

4. 教育・子育て環境

BGCエリアには日本人学校だけでなくインターナショナルスクールの選択肢も豊富です。

今後の教育方針や仕事の状況に合わせて学校選びをお勧めします。

 日本人向け学校

マニラ日本人学校(MJS / Manila Japanese School)

  • BGCから車で20~30分程度に位置し、駐在員家庭に最も選ばれている日本人学校。
  • 文部科学省の学習指導要領に準拠し、日本国内と同等レベルの教育を受けられる。
  • 小学校~中学校課程があり、転校時の学業への影響が最小限に抑えられる。
  • 入学には事前申し込みが必要で、学期ごとに締切が設けられていることが多い。
  • 年間学費:約60~100万円程度。

インターナショナルスクール

学校名 特徴
International School Manila (ISM) アメリカ式カリキュラム。英語圏への進学希望者向け。
The British School Manila (BSM) 英国式カリキュラム。国際バカロレア(IB)対応。
Chinese International School Manila 英語・中国語教育を重視。多言語環境で学びたい家庭に人気。

BGC周辺は世界レベルのインターナショナルスクールが集中しており、
子どものグローバル教育環境として非常に魅力的です。

保育園・プリスクール事情

園タイプ 備考
日系保育園

「森の保育園(Mori Nursery)」など、日系資本の施設もあり、日本語・日本文化を取り入れた教育が受けられる。

欧米系プリスクール

「The Little Apprentice」「Playworks」など、英語を自然に身に付けられる幼児教育施設が豊富。

月額1万2千〜5万円程度。

インターナショナル系はさらに高額な場合もあり、施設内容により大きく差が出る。

注意ポイント

  • 送り迎えは基本的に親またはドライバーが必要(スクールバスは限られる)。
  • 定員が少ない人気園は、早期申込・見学が必須。

子育て支援・生活インフラ

サービス 備考
公園・広場 BGC内には、子ども向けのプレイグラウンド、公園、広場が整備されており、安全に遊ばせられる。
ショッピングモール

「Mitsukoshi」「UptownMall」「SM Aura」や「Market! Market!」には、キッズゾーン、授乳室、ベビールームも完備。

医療

「St. Luke’s Medical Center」には日本語通訳常駐、救急医療にも対応可能。小児科、予防接種も充実しており、安心感が高い。

子育て支援グループ

BGC日本人ママコミュニティや、SNS上の子育て情報交換グループも活発。

注意点まとめ

🌞 日差しと熱中症対策必須
 - 年間を通して暑いため、外遊びには帽子・日焼け止め・水分補給が欠かせません。

🚸 交通事情に注意
 - 歩道は比較的整備されていますが、横断歩道や信号が少ない場所も。小さいお子さん連れは特に注意が必要です。

🦠 感染症リスク管理
 - 乳幼児向けのワクチン接種スケジュールは日本と異なるので、現地医療機関で最新情報を確認しましょう。

🛡️ 防犯意識を忘れずに
 - BGCは比較的安全ですが、貴重品管理夜間の単独行動はできるだけ控えましょう。

5. BGC生活で知っておくべき便利サービス・アプリ

配車・移動手段:Grab(グラブ)

フィリピンの都市部で生活するなら、まず必須なのが配車アプリ「Grab」。
Uberの撤退後、Grabは事実上の独占状態になっており、BGC内の移動や空港送迎にも非常に便利です。

Grab

🚗 主な特徴

  • 📍 ピックアップ地点と目的地をアプリで指定

  • 🔒 料金は事前確定制で安心

  • 💳 支払い方法は現金・クレカ・GCash対応

  • 👀 ドライバー情報&ナンバー確認で安心乗車

移動区間 料金
BGC内(1~2km) 約180~300円
マカティ行き 約500~900円

朝夕のラッシュ時間帯は割増料金(サージチャージ)がかかるので、少し時間をずらして利用するのがコツです!

食事デリバリーサービス:Foodpanda & GrabFood

BGCにはおしゃれなレストランが豊富ですが、子育て中や在宅勤務中は食事デリバリーが頼りになります。
代表的なのは「Foodpanda」と「GrabFood」の2大アプリ。

フードデリバリーサービス

📌 主な特徴

  • 近隣のレストラン・カフェのメニューをスマホで一覧表示

  • プロモーションコード利用で割引が受けられる

  • 配達料金は約120〜200円とリーズナブル


💡 使い方のコツ

  • Grabアプリひとつで、配車・フードデリバリーの両方をまとめて管理できる

  • 配達料金を抑えたいなら、まとめ買い(まとめ注文)がおすすめ!

支払いアプリ:GCash & Maya(旧PayMaya)

キャッシュレス化が急速に進むフィリピンでは、電子ウォレットアプリの利用が一般的です。

参考

📌 主な特徴

  • 公共料金支払いや、モール・レストランでの支払いに対応

  • GCashはセブンイレブンやファミリーマートでも使用できる

  • Mayaクレジットカード機能付きで使い勝手抜群!


📝 登録時に必要なもの

  • 有効な携帯番号(フィリピンキャリア推奨)

  • 本人確認書類(パスポートなど)

BGC内の小規模店舗や屋台でもGCashが使えるため、現金を持ち歩く必要がほとんどなくなります!

家事代行・修理サービス:GoodWork

家の掃除やエアコン清掃、家具の修理など、生活インフラを支えるアプリが「GoodWork」。

GoodWork

📌 主な特徴

  • クリーニング、配管修理、引っ越しサポートなど幅広いサービスを網羅

  • 依頼からマッチング、支払いまでアプリ内で完結できる手軽さ

  • 料金目安:エアコン清掃1台あたり500〜800ペソ(約1,200〜2,000円)

信頼できるレビュー評価ありなので、安心して依頼できます!

日常生活で役立つ:ラストマイル情報

BGC生活で地味に大事なのが、
「どこで日本食材を買う?通販はどこまで届く?」という日常インフラ情報です。

参考

📌 使えるサービス

  • Mitsukoshi BGC(ミツコシBGC)
     → 日本食材スーパー。現地アプリありで、日本米・調味料・お菓子も充実!

  • The Marketplace / S&R
     → 会員制大型スーパー。食品・日用品のまとめ買いに最適
     (S&Rはコストコのようなイメージ)

  • Shopee / Lazada
     → Amazon的存在の通販アプリ。アプリ内で日本ブランド商品も購入可能!

通販では、建物によっては受付(コンシェルジュ)で受け取りになるので、事前に住まいの受け取りルールを確認しておきましょう!

まとめ

BGCは、生活コストが日本よりも安く、治安も比較的良好な場所です。

また、移住してからもさまざまなサービスが整っており、快適に過ごせる環境が整っています。ただし、現地での生活には特有のコストや文化的な違いもありますので、移住前にしっかりと準備をして、生活環境に順応することが大切です。

これらの5つの重要なポイントを押さえ、スムーズな移住生活をスタートさせましょう。

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